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雑記

同じような服なのに高い服と安い服、違いってあるの?

投稿日:

店頭に星の数程のアイテムが並ん

でいます。

お高い服にお安い服。似たような

シルエットなのに、何故値段の“差”

が出てしまうんでしょうね。

ちょっぴり、考えてみました。

服を作るにあたって、必要な物から

考えてみますと、ハンドメイドの場合

型紙、材料(生地等)、

縫う時の道具(ミシン等)。

と、これくらいでしょうか?

型紙、ミシン等の工具を原価に入れるか

どうか迷う所ですけどね。

型紙は自分で作成して、ハンドメイドなので

個人で楽しむ事と仮定してミシン代を

原価に入れずに考えてみますと、生地代、

芯等の付属代と後は電気代くらいなものでし

ょうかね。そして自分の労力。

時給換算して例えば時給1000円なら。8時間で

縫い上げると8000円なり~。

材料費込みなら、9000円くらい~

って感じでしょうか・・・・・

私の場合、簡単なタンクトップなら1時間くらい

で縫いあげます。そうすると、材料費込みで

1500円~くらいで簡単なカットソーのアイテム

ならできる計算。それも、安売りのお店で並んで

いるタンクトップじゃないわよ。

自分で生地を選び、自分で縫い上げた、自分だけの

1着が何と1500円くらいでできちゃうの。

タンクトップだけど・・・

ま、色々、頭で考えてる時間も多いんですけどね。

その時間は趣味という事で入れません。

既製服の場合、デザインを考える人、型紙を作る人、

材料を選ぶ人等々生産に携わる人達の人件費があり

ます。もちろん、部署部署の人間は一人じゃない。

そして、生地、付属代。加工費等々。

作った後は流通に必要な倉庫。売り場に携わっている

人達の人件費に会社の利益。パッと考えてみただけでこれだ

けの“お金”が必要な所がある訳です。

日本人の人件費は高いです。

えっ?旦那さんは安月給ですか?

でもね、奥さん、海外の生産工場が多い中国や東南アジア

の国々の人件費はもっと“お安い”のです。

昨今の中国の人件費の上昇は、日本側のメーカーに

とってはかなりの痛手でしょうね。なので、最近は

ベトナム、バングラディッシュ、インドネシア等々の

国々にシフトしていってます。服のネームに

made in ○○○○○と書かれていると思いますよ。

人件費が“お安い”国は生地等の材料作りもお安くできま

す。生地も海外、作るのも海外。安い商品はほとんど

そんな感じじゃないでしょうかね。

私自身、ただ単に日本製が優れているとは思っていません。

海外製品でも良いものはいいです。

ただ、極端に安い商品は・・・・・ねぇ。

とある安物店に行って商品を見てみると、

私(これ、一度洗濯すりゃ、かなりキュンッ

入ってかなり小さくなっちゃうんじゃない?)

と思える商品も数多く並んでいます。でも、売れるんでしょう。

“安い”から。

買う側も、

(まぁ、この値段だし仕方がないか。どうせ1シーズンだし。。。)

とそんな考え方のお客さんも多いのかもしれませんね。

デザインを作成し、材料を選び、型紙をおこし、生産する・・・

1つ1つきちんと見積もりをとっていくとそこそこ値段がする

アイテムになると思いますが、この業界って逆なの。

売れる値段帯から考えるのよねぇ。

そこから、妥協妥協を繰り返して世に商品を送り出しているの。

超高級なブランドは違うでしょうけどね。自分のブランドを守る

為の服作りのような感覚でしょうか・・・

素材選びにも時間をかけて良い物を選ぶ。

服を作りあげるにも時間とコストをかける。

ブランドの名前に恥じないモノつくりをすると、どうしても

コストが高くなってしまうのでしょう。

お客様も、この商品にはこれくらいの価値はある。

と納得されて買われているはずです。

逆に何でも安けりゃ良いって発想のお客様が多い所

は、コスト重視に走っちゃうんでしょう。

各メーカー、ブランドに恥じない妥協をしない商品を

送り出したいんだろうけど、やはり妥協はあると思うの。

その妥協の着地点をどこで折り合いをつけるのか?

一番難しい所だと思います。

高い服、安い服を見比べてみると、まず、素材感が違うと

思います。やっぱり安っぽい生地はどう頑張っても安っ

ぽいの。そして、縫製でのひと手間、ふた手間があるのか

ないのか。縫製の機械化って難しいんだと思います。

なので、ある程度人を集めて“人”の手の感覚で、服を

作っていますが、日本の国内の縫製工場には中々日本人が

集まらないってのが実情。

なので、海外から“研修生・実習生”を受け入れている

縫製工場もまた多いのです。

なので、made in japan

ではなく、made by ○○○ね。

洗濯ネームには書かれていませんが、そんな商品も数多いと

思います。

一つ付け加えますが、“研修生・実習生”は安い労働者で

はないですよ。基本、賃金等、日本人労働者と同じ待遇です。



高い服、安い服様々な値段帯のアイテムがありますが、

私の感覚で書きますと、各メーカー凌ぎを削って、

ギリギリの所で勝負してるって感じでしょうかね。

実際、アパレルの人達の給料ってそんなに高くはないん

ですよ。アパレルメーカーはzozoタウンのような、ネット

通販の会社とは違います。分かり易く書くと、ネット通販

の会社は百貨店やファッションモールのように“店舗”を

貸しているって感じでしょうかね。

ネット通販って今の時代に沿った“流通”なのでしょう。

ちなみに私はネット通販では服を買いません。感覚が古い

のかもしれませんが、ネット通販の服の情報は視覚のみ。。。

実際に店舗まで足を運んで、服を“見て”、試着等をした

時の“感覚”って味わえないですよね。

着た瞬間、

(あっ!これいい。)

みたいな。そんな感覚もショッピングの楽しみ方の

1つのような気はしますけどね。

ネット通販も悪くはない。凄く便利ですよ。

凄く便利なんだけど、機械的に購入してるような感じが

どうも、私には違和感があるのです。

服作りに携わる人達が一生懸命作りだした、“作品”。

なので、お店に行って見て欲しいなぁと思いますけどね。



少し前にバーバリーだったかな?

“在庫を焼却処分した”

事によって一時炎上してましたよね。

あれって、服作りに携わる仕事をしている私としては・・・・・

拍手喝采してたのね。

私だけかもしれないんだけどね。

あれって、安売り、バーゲンをしないって事でしょ。

ある意味、自分達が作り出した製品の“価値”を強く意識してる

メーカーなんだろうと思いました。安易な妥協はしない。

安易な妥協をして安売りをしないという事はある意味物を作っ

ている作り手も守っている事もあるんだと思いますけどね。

バーゲンで凄い値引きもあるのですが、在庫を抱えるくらい

なら、少しでもお金にした方が良い。そんな考え方も

“企業”としては理解はできます。

高い服、安い服様々な服がありますが、ハンドメイドで服を

作られている方にとってお店に足を運んで商品を見る事は

かなり勉強にはなると思ってます。

素材感、縫製、仕様様々な事が勉強になります。

で、パクるっ!

ち、違う参考にしてみる。

同じように真似て作った作品は、実物と比べると

違ったアイテムができるはず。

何故だか分かりますか?

色々な人達が携わった商品にはその人達の

感覚の集大成なんだと思います。

同じアイテムなんですが、メーカー毎に

“顔”が違うんですよねぇ。

それを、1人の感性で真似たとしても、

箇所箇所で違いは出てくる・・・・・はず

でも、作ってみて、そこから、自分なりの感覚で

アレンジを加える。そして、自分のお気に入りの

1着を作り上げる。

ハンドメイドの服は世界に1着だけのプライスレスの服。

ちなみに私の場合、世界に1着だけの部屋着

なんですけどぉ。。。
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