家庭にあるミシンって家庭用本縫いミシンが多いと思います。
服等を縫ってみたいけど、
(わざわざオーバーミシンまでは・・・・・)
とお考えの方もまた多いでしょう。
私も家庭用の本縫いミシンは家に置いています。
使ってませんよ。置いてあるだけです。
家でもチョコチョコっと作業をしようと思い、やっす~い家庭用
本縫いミシンを買いますた。買ったのはいいのですが、工業用ミシン
に慣れている私には、やはりパワー、スピード共に力不足でしたねぇ~。
後、針も太いのが付いていたので、
(わざわざ針や糸まで購入する事はないなぁ。。。)
と思ってしまいました。
家庭用本縫いミシンを買って、小物だけでなく服も作ってみたい。
そう思われる方もおられるだろうと思いこの記事を書いてますが。
家庭用本縫いミシンだけも服は作れますよ。
家庭用本縫いミシンだけで服を作る説明を書いていこうと思いますが、
工程数の少ないタンクトップで説明していきたいと思います。
“縫製の基本は本縫い”
とそんな言葉を縫製工場の現場で聞いた事があります。
本縫いミシンが扱えれば、他のミシンも扱えるようになれるといった
感じでしょうかね。既製服でも、本縫いだけで縫っているアイテムもあります。
例えばシャツ。台衿、羽衿、カフス等、身頃と合わせる時は2枚重ねの仕様にし、
身頃に挟む感じで合わせていきます。脇は袋縫いという始末。裾は三巻仕様で
これも本縫いミシンで縫います。穴かがり、釦付という工程がありますが、
穴かがりミシン、釦付けミシン共に特殊ミシンで縫ってます。
布帛系はこんな感じで本縫いだけで服を縫うイメージができるのですが、
カットソーのアイテムはどうしてもオーバー仕事といったイメージが私にはあります。
でも、要はこのオーバーミシンで走る箇所を家庭用本縫いミシンでどう代用するか?
なんですよねぇ。家庭用ミシンは工業用ミシンと違い多種多様な縫い方
ができます。私の安い家庭用本縫いミシンでさえ、ジグザグと縫えるのです。
ちなみに、工業用ミシンは本縫いは1直線しか縫えません。
ジグザグと縫えるミシンは千鳥ミシンと言うミシンでしょうかね。
1台で何役もこなしてくれるのが家庭用ミシンです。
さて、オーバーミシンの役割1つとして、ほつれ防止といった事があります。
このほつれ防止にこのジグザグと縫える縫い目を使います。
例えば、脇合わせの場合、前身、後身、両方の脇の切れ端を最初にジグザグと
ミシンを走らせて、そして、縫い代に沿って本縫いで合わせる。
合わせた後にアイロンで割り始末をする。
オーバーなら1回走らせれば済む工程なのですが、家庭用ミシンの場合はこんな
感じで作業を進める事が多いのではないでしょうかね。
衿と袖の始末は何にしましょうかねぇ。私的にしっくり家庭用本縫いミシンにラッパを
付けて、テープを巻いていく縫い方(パイピング始末)が楽で早そう。
肩合わせ、脇合わせはジグザグ+地縫い+割り始末。衿ぐり、袖ぐりはパイピング始末。
裾はジグザグ+2つ折りステッチ。
↑は私が本縫いだけで作ってみたタンクトップですが
やはり袖、衿の始末をどうするのか?
今回は、衿作り、袖口のパーツ作りで1回。 衿付、袖口付で1回。
押さえにもう一回と計3回本縫いを走らせました。
結果、当然、衿ぐり、袖ぐりが伸びないのですぅ。
オーバー付なら、オーバー付+ステッチなんですけどねぇ。
オーバーミシンの替わりにジグザグで衿を付けて、ステッチで押さえる・・・
縫える方法はあるものの中々悩ましい所ですが、本縫いミシンだけ縫っても、
表からのシルエットはそんなに変わらないと思いますねぇ。