“自分のオリジナルブランドを立ち上げてみたい”
“オリジナルブランドを作りたい”
とそんな思いの方に何かしらの参考になればと思います。
私は服作りに携わる仕事をしています。メーカー、商社、縫製会社の人達と少しずつですが接点があります。そこで、世間話をしながら色々と情報収集をしているのですが、これからは
“個人ブランドだな”
と思える事がありましたので綴ります。
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目次
オリジナルブランド立ち上げの環境が整ってきた点
今まではオリジナルブランドを作れる環境のハードルが高かったと思われるのですが、最近は少し状況が変わってきました。まず、個人がオリジナルブランドをできなかった理由は
①販売経路の確保ができなかった。
②宣伝ができなかった。
③材料の確保
④生産拠点がなかった。
⑤資金面
と、大きく5つ挙げましたが。最近ではこのハードルが低くなってきたと思われます。①と②はネットの普及で、SNS等の個人での情報発信ができるようになりました。例えば、ツイッター等でも個人の方のフォロワー数が凄く多い方もおられる事でしょう。自分で作った作品をネットに載せてお客様に販売するといったスタンスはある意味もう既に確率されているのではないでしょうか?
③の材料の確保もネットで様々な材料が確保できる時代です。
⑤の資金面も個人の場合、材料等もつリスクも、ネットでのせてからの受注生産といった形ならかなりハードルとリスクが低くなると思います。SNSでカリスマ的な存在の方ならネットにのせた瞬間にあっと言う間に売れるといった事もあります。
①②③⑤の問題のハードルは下がったとは言え恐らく個人のブランド立ち上げで一番困る事は④生産拠点ではないのかな?と思います。所が最近は生産拠点になりうる縫製工場でも意識の変化は芽生えてきています。
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工場横に喫茶室を設けて現場を見えるようにして実際作業を行っている所を見てもらおうと考えておられる社長さんもおられます。個人でわざわざ、工場まで足を運ぶ方は服を作る人しかいませんよね。その喫茶室のオーナーが縫製関係の社長さんとなれば、様々な情報交換や依頼等ができる場になる事は容易に想像ができますし、私がその話を聞いた時も、
(これは面白い発想だなぁ。)
と感心しました。はっきり申しまして今の日本国内の服作りに携わっている企業はじり貧状況なのは間違いがないです。受注量の減少、人件費の高騰様々な問題でどの企業も苦しい状況の中、色々と模索されつつあります。豊富に仕事があった時代は個人のお客様は相手にされなかったのかもしれませんが今後は変わってくると思います。一人の社長が行動を起こされると他の社長も見ています。上手くいってる所を見れば、
(うちも・・・・・)
と考えられる事でしょう。そして、大きなブランドがある企業に入社されたとしても自分の才能が活かせなかった方々もたくさんおられると思うのです。メーカーは体が大きくなり、会社が大きくなるまでは良いのですが大きくなればなる程、発想より秩序を重んじる傾向になるのでは?と思います。そして商品が売れなくなってくると負のスパイラルに陥ってなおさら“冒険”ができなくなってくる。ただ、商品のリスク管理については積み上げてきた経験や知識等は学ぶ点は多いでしょう。
オリジナルブランドは値段が安くできる?
これはブランドを作られる方次第です。今あるメーカーのブランドは企業としての価格帯を設定しています。原価の話を聞くと、
(そんなに・・・・・)
と思われるかもしれませんが、お店に並んでいる売値は企業の人件費、様々な検査、お店の経費、物流の経費が全てオンされた金額です。それが、個人ならどうでしょうか?まぁ、そのアイテムの価格帯を色々参考にされて値段を決められる事でしょうから、この話はここまで。
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私は個人でオリジナルブランドを立ち上げる環境はこれから良くなってくる事を予想しています。服を作る側から見ましても、ネットですでにたくさんのお客が付いているカリスマ的存在の方ならかなりの数量が売れる事は容易に予想されますし、逆に1からオリジナルブランドを立ち上げようと考えておられる方が来られたとしても
(この子、育ててみると面白い・・・かも?)
と興味を示されるお考えを持った社長さんも出てきてます。(社長さんも世代交代してますし。)ひと昔前は業界がブームを作るといった感もあったのですが、今は何が当たるか分からない世の中です。個人でブランドを立ち上げてみるのも夢があっていいと思いますし、その夢実現の周りの環境のハードルが低くなりつつあるようです。でも、リスクも当然ながらあります。
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服を作る環境は年々厳しさを増しています。各企業も様々な模索をされている事でしょう。ハンドメイドされている方ならよくご存じのミンネ等の作家さんのサイトを全く知らない社長もおられます。多分そういった事を知れば少しは視野も広がると思うんですけどね。
メーカー→商社→服作りの現場
といった流れが今までの流れです。服を作る側とすればこの大きなメーカー、商社からの依頼は安心できる訳です。個人だとやはり中々信用されないでしょう。最初は小さな事から積み上げて、しっかりと成果を現場側に伝えれば乗ってくる社長も出てきますよ。実際、乗っかった社長さんもいますからね。
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